2023年度第1回北辰テストレビュー(数学)

こんにちは。
公立高校受験指導専門塾
英泉塾中浦和校の佐藤です。

学年も変わり、早1か月半。
夏のように暑い日があったかと思えば、
次の日突然涼しくなるなど、
体調管理が難しい今日この頃。
なんとか風邪を引かずに
乗り切りたいところですね。

さて、4/30に受けた北辰テスト第1回の結果が、
もうお手元に届いているのではないでしょうか。

今回、北辰テスト第1回の数学の
レビューを行っていきます。

今回の北辰テストの数学で、
どの問題を正解すべきだったのか、
差がつく問題はどこなのか、
(偏差値70の壁・偏差値60の壁)
といったことについても解説していきます。

そして最後に、受験生として、
1学期にどんな勉強をしていけばいいかを
書いていきます。

目次

北辰テストの全県平均点は46.9点!

今回の北辰テスト(数学)の平均点は46.9点でした。

今回の北辰テスト5教科の中で、
2番目に高い平均点でした。
(1番高い科目は国語で、平均点は52.9点)

詳しいことは後述しますが、
今回、癖のある問題は少なかったです。

今回の北辰テスト(数学)ので
100点を取った場合の偏差値は、80.3になります。

ちなみに、
得点91点で偏差値75.2、
得点82点で偏差値70.1、
得点73点で偏差値64.9、
得点65点で偏差値60.3、
得点56点で偏差値55.2、
得点47点で偏差値50.1
となります。

自分が目標としている偏差値と
どれくらい異なるでしょうか。

目標としている偏差値を超えられていれば
もちろん喜んでいいでしょう。

でも、もし超えられていなかったとしても、
落ち込む必要はありません。
目標とする偏差値に向け
あとどれくらいの点数が必要だったか把握し、
次の北辰テストに向けてのプランを
練ることができれば大丈夫です。

これから使う記号

これから北辰テストの数学の問題を
見ていきます。

問題を見ていく際に使う記号を
以下のように設定します。

◎…全受験生にとって正解すべき問題
△…全受験生にとって不正解でも大きな痛手にならない問題
★…上位校を狙うなら正解すべき問題(=差がつく問題)
☆…中・上位校を狙うなら正解すべき問題

上位校の目安としては偏差値65以上、
中位校の目安としては偏差値55以上
を想定しています。

それでは始めていきます。

大問1で勝負が決まる!

大問1は全問正解で46点です。

問1…文字式の計算(4点)◎
問2…正負の数の計算(4点)◎
問3…式の計算(加減)(4点)◎
問4…式の計算(乗除)(4点)◎
問5…連立方程式の計算(4点)◎
問6…素因数分解(4点)◎
問7…反比例(4点)☆
問8…空間図形(4点)◎
問9…角度(4点)◎
問10…箱ひげ図(4点)★
問11①…方程式の利用の立式(3点)☆
問11②…方程式の利用(3点)☆

大問1は◎の問題が32点分あります。
問題内容としてはいつも通りといった感じです。
真新しい問題はなかったですね。
大問1で何点取れるかで、
数学全体の結果も大方決まってきます。

偏差値60を超えたいなあ
という受験生にとっては特に、
問7、問11のような問題に
当たり前のように対応できると、
非常に心強いです。
もし正解できなかった場合、
類題を解いて克服する価値のある問題です。

今回の大問1で、見逃せないのが問10
箱ひげ図の問題です。
偏差値70以上の受験生に絞っても、
この問題の正答率は56.5%。
○×で答えるだけなのですが、
それが難しい。迷うんですね。

今回の箱ひげ図の問題については
正答率を見て、
★(=上位校を狙うなら正解すべき問題)
としました。が、しかし、
どの偏差値、高校を目指すにしても、
本当は正解しておきたい…。

正解するために、
難しい計算や考え方は必要ないですからね。
箱ひげ図が表す意味がわかれば解けるはず。

箱ひげ図という単元、
あと9か月後に迫った埼玉県の公立入試でも
ポイントになってくるものと予想します。
何かしらの形で箱ひげ図の問題が出題される
と思っていいです。

今のうちに復習しておくことを強くおすすめします!

今回の大問2、落とせない問題あり!

大問2は全問正解で26点です。

問1…作図(5点)☆
問2…確率(4点)◎
問3…正負の数の利用(4点)◎
問4…空間図形(体積)(4点)△
問5①…文字式の利用(4点)◎
問5②…文字式の利用(5点)★

大問2の◎の問題は問2,3,5①の12点分です。
問2の確率の問題、樹形図を描けば正解できます。
今回の大問2、
手を付けやすい問題が多かったですね。
北辰テスト数学の大問2、回によっては、
1問も自信を持って答えられない…
ということもあるくらい
難しいときがあるのですが、
今回はそういったことにはなっていません。

問5②、ここで差がつきます。
この問題、受験生全体の正答率は27.4%
決して高いわけではありません。

ですが、以下のデータもあります。
偏差値70以上の受験生の正答率が92.2%、
偏差値65以上の受験生の正答率が79.5%
となっていました。
つまり、偏差値70以上の受験生からしたら、
正解するのは当たり前という問題だったのです。

問5の文字式の問題は典型的なものの1つで、
問題集などで似た問題をよく目にします。

文字式の利用をマスターするためには、
中1のときの学校教科書や学校ワークなどで、
おさらいしておくといいのではないでしょうか?

大問3の関数、鬼門なのか

大問3は全問正解で10点です。

問1…直線の傾き(5点)☆
問2…座標(5点)★

大問3は関数でした。
問1の正答率が36.0%
問2の正答率が25.4%でした。

特に問1で、
問題のレベルのわりに正答率が低いように
感じました。
直線の傾きの求める問題でした。
2点の座標のx,yともに与えられているので、
分かる人が見ればすぐに解けそうですが…。

あくまで私の直感ですが、
関数
と聞いただけで、
拒絶反応に似た感情を抱く受験生が
増えているような気がします…。
だから、こんなに正答率が低いのではないかと。
関数で言うと、今回大問1の問7もそうでした。
反比例の問題です。
正答率が47.4%
こちらも問題のわりに正答率が低い気がします。

問2は、等積変形が絡む問題で、
こちらは決して簡単とは言えません。
正答率は25.4%でした。

大問4の図形、問題構成いつも通り

大問4は全問正解で18点です。

問1…合同の証明(7点)☆
問2…角の大きさ(6点)★
問3…面積(5点)△

大問4は図形でした。
問1の正答率が38.1%
問2の正答率が21.9%
問3の正答率が0.0%でした。

問1の証明は
部分点をもらえる問題なので、
1つでも分かるところがあれば、
それは絶対に書いておくべきでしょう。

問2の角度を求める問題、
”折り返しているから辺の長さが同じ”
(記号で言うと、GE=GC)
ことに気付けるかどうかがポイントです。
このポイントに気付けば、
三角形GECが二等辺三角形だから…
と、流れで正解を求められるでしょう。

北辰テストの図形の問題でよくあるのが、
問1…合同の証明の問題、
問2…角度を求める問題
という、このセット。

たとえ問1の証明ができていなくても、
問1で示されている合同を使って、
問2の角度を求めるようにしましょう。

問1の証明がちゃんと書けなくても、
問2の問題を解ける!
ということです。
大問4だから…といって諦めるのは
とてももったいないですよ。

ちなみに、今回の大問4の問2で6点分を占めます。
今回のテストで6点増えたら、
偏差値が2.5上がります

これは大きいですよね。

最後に、大問4の問3について、
今回受けた受験生の中で、
1人も正解していません。
この問題はできていなくても、
大きな痛手とはならないでしょう。
それにしても、
正答率0.0%は珍しいような気がします。

偏差値70、偏差値60の壁

今回の北辰テスト(数学)で、
偏差値60、もしくは偏差値70を
超えたいのであれば、
当たり前に正解しておきたかった、
という問題をご紹介します。

偏差値60の壁

大問1 問7…反比例(4点)
大問1 問11①…方程式の利用の立式(3点)
大問1 問11②…方程式の利用(3点)

大問2 問1…作図(5点)
大問2 問5②…文字式の利用(5点)

大問3 問1…直線の傾き(5点)

大問4 問1…合同の証明(7点)

以上が、
偏差値60を超えるためには
正解しておきたかった問題となります。

実はこれらの問題、
偏差値60以上と60未満の受験生で、
正答率に大きな差があった問題です。

偏差値60以上の受験生の多くは、
これらの問題に正解できていたのです。

偏差値70の壁

大問1 問10…箱ひげ図(4点)

大問3 問2…座標(5点)

大問4 問2…角の大きさ(6点)

以上が、
偏差値70を超えるためには
正解しておきたかった問題となります。

これらの問題は、
偏差値70以上と70未満の受験生で、
正答率に大きな差があった問題です。

大問3の関数が2問とも正解できると、
偏差値70オーバーにグッと近づきますね。

くり返しになりますが、
箱ひげ図については、
1度おさらいしておく
といいでしょう。

この偏差値60の壁、
偏差値70の壁も
復習の際にぜひヒントにしてください。

3年1学期の過ごし方

部活も気温もハードになる、
3年生の1学期。

勉強にあまり気が向かないなあ…
という受験生も多いはず。

時間の使い方がとても難しいですよね。

ここで、私が思う、
ぜひ受験生に心掛けてほしいことを
ご紹介します。

塾に通っている受験生であれば、
塾で出されている課題をきっちりこなすこと
ぜひこれを心掛けてください!
その他のことは、
あまり気にしなくていいです!

もちろん時間があれば、
自分で復習をしてほしいですが、
(英泉塾中浦和校では、
即アップミラクルコースで
これまでの学習の復習をしています)
時間がない場合、
まずは目の前の課題に集中!
これでOKです。

塾に通っていない受験生であれば、
学校の授業をきちんと聞いて、
学校ワークをやり込むこと

ぜひこれを心掛けてください!
学校以外で勉強する時間を
毎日少しずつでいいので、設けましょう。

3年の今、学校で勉強していることも
立派な受験勉強。
今、学校で勉強していることを
同時進行でマスターできれば、
それだけ受験勉強にプラスになります。

とにもかくにも、
塾に通っていようが、
通っていまいが、
今という時間を大切にしてほしいなと
強く思います。

最後に

英泉塾は、埼玉県(主にさいたま市周辺)の
公立高校受験専門塾です。

毎年中浦和・武蔵浦和の埼玉県公立高校受験生が
県立浦和、浦和一女、市立浦和
などといった公立高校に合格、進学しています!

理科社会クラスを除き、
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土合中、白幡中、田島中、内谷中、常盤中、
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土合小、浦和別所小、浦和大里小、田島小、
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ぜひ、ご検討ください!

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