初めての北辰テストの結果にショックを受け、僕はやっと努力しようと決意し、夏期講習の即アップコースでミラクルロードを必死に解き、土日も必死に勉強した。そして結果的に10月の北辰テストの理科社会で、偏差値を8以上上げることができた。3学期に入り、全国過去問や埼玉県の過去問を解くようになった。このころ、僕はやっと志望校をある程度決めることができた。その高校は学校選択問題採用校だったので、塾のクラスも変更した。クラスを変えたことによって、授業のレベルが上がり、苦手な英語は特に苦戦した。塾では感情に出していなかったが、家では悔しい気持ちになりながら、解き直しや英単語を暗記するということを繰り返した。そのおかげもあってか、テストの点数も授業を重ねるうちに良くなっていった。その頃から入試当日までの記憶はあまりない。しかし入試を受け、得られた結果は「合格」だった。その「合格」という文字を見て、今までの努力やお世話になった人の顔を思い出したが、泣くまい、と思い涙は流さなかった。ただ、いろいろな人にありがとうと伝えたくなった。お父さん、お母さん、ありがとう。